2011-01-01から1年間の記事一覧

サイレント・ナイト

騒ぐ子供たちを寝かしつけ 独り街を離れる吹きつける砂埃が 返り血と硝煙の匂いが 別人格の私を呼び起こす歌が聞こえる 巡礼者たちの祈りの歌地下の霊廟は 死に寄り添い 生者を取り込む「ありがとう」と祈る巡礼者たちの 額に銃口を押し付け、引き金を引く歌…

好きな人を大切にするということ

誰にだって同じように接することなんてできるわけがない。 誰だって、「大切な人」が最優先だし、好きな人や嫌いな人がいる。人間には序列があって、世の中は不平等で満ちている。でも、それが悪意の源泉ではない、と思う。

詩の意味

言葉とは意味である。 詩は言葉から成る。だから、詩はものごとに新たな意味を与えることができる。 それが詩の一つの側面だと思う。決して人の役に立つとか、そんな意味でなくても。

「特別」と呼び合える時間のなかで

昔、読んだとあるファンタジー小説の主人公は、言っていた。 ――深く関わり合うようになった人ひとり一人が、みな特別な存在だと。 そこに序列はないのだ、と。なんだか最近になって、ふとそれを思いだして、共感を覚えた。100人の知り合いがいたら、そこには…