エレクトロニカル・パレード

「ほんとうの君」はどこ?

そう問いたくなるときもあった。

「別に、いいじゃないか」

『君』は確かに此処にいる
その実在が デジタルな信号に過ぎなくても、
私はそんな『君』に惹かれたのだから

会わない方がいいこともある
会ってしまえば、きっと会う前の二人には戻れない

何かが壊れてしまうことだってある

だから、
いまはもう少し、このワイヤードの世界で、
君と……