2012年のライブ鑑賞を振り返って

 今年はいくつか、アーティストのライブを観に行くことができました。
 ということを、わざわざこうして書くのは、それ以前にライブに行ったことが一度しかなかったからです。

 生まれて初めてライブ鑑賞に行ったのは、数年前、ある海外アーティストが日本武道館で来日公演を行ったときでした。スタンドのかなり袖側の席で、遠いし、周囲のノリにはついていけないし、音は悪いしで、あまりいい思いはしませんでした(汗) それ以来、何年もライブ会場に足を運ばなかったのは、そのときそう感じたせいもあっただろうな、と思います。

「ライブじゃなくて、コンサートがいいですよ」

と、大学時代のある後輩が教えてくれました。
 コンサートであれば、みんながワーワー叫ぶこともなく落ち着いて聴ける、との話でした。
 なので、次にライブに行くときは、ロックバンドのじゃなくて、しっとり系の歌手のにしよう、と心に決めていました。

 ……で、今年の3月頃、なんとなく思い立ってチケットぴあにユーザー登録してみました。
 チケットぴあには、「お気に入りのアーティストを登録すると、そのアーティストの公演が近づいたときに知らせてくれる」という機能があったので、それを利用していくつかのアーティストをお気に入りに登録しておきました。

 それからいくつか予約をして、今年は合計で4つの公演に行くことができました。
 1つ目は、4月22日に東京国際フォーラムで開催された、Earth Dayコンサート。倉木麻衣平原綾香aminの3アーティストが出演していました。
 2つ目は、8月11日に夢の島公園で開催された、情熱大陸SPECIAL LIVE。多数のアーティストが登場するこのイベントは、都合が悪く前半の2時間ほどしか観れなかったのですが、渡辺美里Sing Like Talking、Rake、元ちとせナオト・インティライミの演奏を鑑賞することができました。
 3つ目は、9月2日に国立代々木競技場で開催された、J-WAVE LIVE 2000+12。三浦大知THE BAWDIES、flumpool、木村カエラ、加藤ミリヤ、スガシカオ、Superflyの7アーティストによるライブを、最初から最後まで楽しむことができました。
 そして4つ目は、10月8日に渋谷Bunkamuraオーチャードホールで行われた、平原綾香の「2012 Consert Tour ~ドキッ~」の最終公演でした。

 このように、中にはロックバンドのアーティストもあったのですが、全体的に大いに楽しむことができました。
 ふだん私たちは、CDやインターネットを通して、またはiPod、ケータイなどポータブルなオーディオプレイヤーで音楽を聴くことの方が多いと思いますが、ライブに行くと、ライブならではのいいことがいくつかあるなぁと思ったので、書いてみます。

1. そのときの生の演奏が聴ける

 当たり前といえば当たり前のことなんですが、CDの曲は何度聴いても同じです。
 生演奏は特に野外とかだと音質的にはCDに劣るでしょうが、そのときのリアルな演奏が聴けるのはライブだけです。
 特に、音楽的にだんだん成長しているアーティストであれば、同じ曲でもきっと毎回楽しめるのではないかな、と思います。
(ただ、アーティストによっては、ライブでも歌は吹き替えだったりするみたいですね。)

2. アーティストの生の姿を見て、声を聞くことができる

 まあ、これも当たり前のことですが(汗)
 今年、10以上のアーティストを観ましたが、MCはアーティストによって色々でした。
 アーティストが自分の言葉で、観客に語りかけてくれると、そのアーティストに対して親近感が湧くように思います。もちろん、こっちは千~数万人いるのに対して、向こうは1~数人しかいないので、薄いコミュニケーションではあるのですが。ときどき、1人の観客が大声で発した言葉に、アーティストが反応してくれるようなこともありました(笑)

 ライブに行くと、そのアーティストのことがもっと好きになるように思います。

3. 生のパフォーマンスを観ることができる

 これを強く感じたのは、三浦大知ナオト・インティライミのステージを観たときです。
 三浦大知は和製マイケル・ジャクソンと呼ばれており、そのダンスパフォーマンスは見事でした。(やや席が遠かったのが残念でしたが。)
 ナオト・インティライミはMCを交えて観客を盛り上げるのが上手で、曲もさることながらパフォーマンス全体を通して楽しむことができました。


 逆に悪かった点を挙げるとすれば、複数アーティストによるライブイベントで、興味のないアーティストの演奏だとつまらないという点です。とはいえ、私の場合、三浦大知ナオト・インティライミがそうだったように、知らなかったアーティストを知ることができるというメリットもあります。
 でも、どちらかといえば、本当に好きなアーティストしか出ていないライブに行く方がいいと思います。平原綾香のコンサートはとてもよかったです。

 また、今年はそうした機会がなかったのですが、そのアーティストのことが本当に好きな人と一緒に行くと、感動を共有できて、いっそう楽しいだろうなと思いました。

 来年は、そうした機会も作って、またライブを観に行けたらな、と思っています。