#魔法技師のノート 〜あとがきめいたモノローグ〜

twitter で連載していた小説『魔法技師のノート』が完結しました!

第1話のツイートは8/3、最終27話のツイートは9/2なので、ちょうど丸一ヶ月の連載でした。

え? もう終わりなの?

そんな風に思った人もいるかもしれません。
今回、ストーリー中に描ききれなかった部分も多々ありますので。

はい、終わりです。ごめんなさい。

今回はここで終わり、というのは第一話を書きだしたときから決めていました。
でも、またいつかこの世界観で物語を書けたらな、とは思っています。

もし、本作を読んでみたという方は、ご感想やご質問、ご意見など何でも、この記事のコメントか、togetter のコメント、あるいは twitter のリプ / DM 等で頂けると、作者は大変よろこびますのでぜひお試し下さい(笑)

さて、以下振り返り。

まず発端としては、なんとなくこういう世界観の話を書きたいなーというのは前々からあって、このぐらいのボリュームの話なら Twitter 上での連載でも行けるかなと思いました。
そのときのツイートがこちら。

ふだんの仕事との兼ね合いもありますので、がっつり小説を書くような時期ではなかったんですよね。
(…といいつつ、その2週間後にブログで別の連載小説を書き始めてるのですけど^^; )
それでも、140字なら行けるかな、と思って連載形式で始めてみました。

何度かブログに小説を書いたことはあるのですが、たいてい予め完成したものを小出しにしていただけでした。今回のように、ひと通り完成させる前の小説作品を小出しにしていくのは初めての経験でした。

実際、書いてみてどうだったかというと、毎回驚くほどすんなり書けて、楽でした。
多少設定のメモを作ってから書く必要がある回もありましたが、半分ぐらいは即興で書いていました。通勤時間に書いて、そのままツイートしたこともあります。
ふつうにツイートする感覚に近しいものがありました。

なので、書いていてけっこう楽しかったです。
アサスもシークも割と勝手に喋ってくれた気がします。字数制限が厳しいので、むしろセリフを削るのに苦労したかも(笑)

とはいえ、改めて最初から読み直してみると、課題もいろいろある気がします。

まず、通して読むと少しテンポが早すぎるかな、と思いました。特に後半。
説明を色々と端折ってるので、読者は何を言ってるのかちんぷんかんぷんだったかもしれません。

また、物語の核心部分も、割とボカした書き方になっていると思います。
ダリの過去に何があったのか、おぼろげな輪郭は伝わってきますが、彼女自身にもう少し語ってもらった方がよかったかもしれません。そしてそれを導くには、もう何シーンかメインストーリーにも必要だったかも。

なぜこうなったか、自省してみると、「一話ではどうせどんなストーリーかわからない。説明しきれない」という思いがいつからか芽生えたからのような気がします。
一話ではわからないからこそ、つなげて読んだときにしっかり完成度の高い作品になるように、一話一話丁寧に、ゆっくり段階を踏んで描くべきだったかな、と思いました。

また、テンポ良く物語を展開させることを意識しすぎてしまったこともあると思います。
せいぜい一日一話しか投稿していなかったので、自分としても「早くストーリーを進めて続きを描きたい」という気持ちになってしまった気がします。

同じプロットで、ブログにもう一度書き直してみたら、Twitter では描写できなかった部分もしっかり描けるかもしれませんね。

さて、ともあれ無事に連載を終えることが出来て、ほっと一安心しています。
今このブログで取り組んでいる別の連載小説『死を夢見る少女』の方は、毎回この『魔法技師のノート』より何倍も苦労して書いてますが(涙)、こちらも無事に連載を完結という形で終えられるように頑張ります。

この『魔法技師のノート』を書き直すかはさておき、冒頭でも述べたように、同じ世界観のお話はまた書きたいなと思っています。
いつになるかはわかりませんので、期待せずにお待ち下さい(笑)

それでは、また物語るその日まで。